極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
システムティービズは現在、ツキシマ海運のシステム全般に対応しているIT企業である。
「そのシステムを改変してもらうか、まったく別のものを設計していくか、もう少し話を煮詰めてから決めていこう」
「承知いたしました」
三十分ほどのミーティングを終え、部屋を出た貴行は歩美に振り返った。
「いつもの場所にいるから、なにかあったら連絡をよろしく」
向かうは地下一階。めったに人が立ち入らない最深の部屋だ。
エレベーターで一気に下り、幾分か照明の暗い通路に靴音を響かせる。
ノックをすると、ほどなくして開錠する音が中から聞こえた。
「おっと社長さん、今日は早いお出ましじゃないか」
顔を出した男が冗談めかして口笛を軽く拭く。
部屋の中は明かりが落とされ、何台ものモニターが青い光を放っていた。