極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない

「明日の夜、どこかで一緒に食事しないか?」
「食事ですか?」


思わぬ誘いが陽奈子の顔を明るくさせる。


「用事を済ませたあとは会社に戻らないから、どこかで待ち合わせよう」


その用事というのは先ほど阿佐美と話していた、誰かの命日のことだろう。


「どこにしますか?」
「考えておくよ。陽奈子の店に車を迎えに行かせるから、それに乗っておいで」
「迎えなんて大丈夫ですよ。自分で行きます」


そう断ってみるが、貴行もなかなか引こうとしない。
結局、言われた通り、仕事が終わったら店で待つことになったのだった。

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