極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
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オーシャンズベリーカフェはビルの一階にあるため、大きく開放的な窓から通りがよく見通せる。
帰宅時間を迎えたそこは、次第に歩く人の数が多くなりつつあった。
「大変お待たせいたしました。アイスのカフェモカ、ラージサイズです」
この頃はレジだけでなく、カフェのほうも任せてもらえるようになった。まだ覚えきれずにたびたび早紀にヘルプを求めるが、なんとか様にはなってきた気がする。
陽奈子の今日の勤務は午後五時まで。店内の時計は、まもなくその時刻を迎えようとしていた。
迎えの車をよこすと言われているため、注文の商品を作る合間にちらちらと外へ視線を投げかける。
「すごい車。このビルに入ってる社長さんかしら」
早紀のひとり言につられて、なんとはなしに目を向ける。
すると早紀の言うように、大きくて立派な黒塗りの車がビルの前につけられていた。普通車よりも車体の長い、高級車で有名な車だ。