極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
「やめてください!」
「前は逃げられたけど、今度はそうはいかないかな。ちょうどホテルにいるんだし、このままほら」
肩を抱かれ、その場から無理に歩かされようとしたそのとき。
「っく……!」
岡崎の口から呻き声のようなものが漏れる。
「俺の陽奈子に薄汚い手で触らないでもらいたい」
貴行だった。彼が、岡崎の手を捻りあげたのだ。
「貴行さん……!」
解放された陽奈子を引き寄せ、自分の背中にかくまうようにする。
岡崎は痛がる素振りを見せながら手首を回し、貴行を上から下まで舐めるように見た。
「失敬な。キミはなんだね」
「あなたに名乗るほどの者ではありません」