極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
「陽奈子は、俺の妻だ」
囁くような声なのに、それがかえって胸に響く。
(私は、貴行さんの妻……)
熱いまなざしで見つめられ、鼓動がぐんと跳ね上がった。
想いを伝えるなら今だと思ったそのとき。
「なんでこんなにも好きになってんだろうな、俺は」
意味を図りかねる言葉を貴行がボソッと呟く。自嘲気味なのに、ほんのり甘く。
「……それはどういう意味で」
問いかけた陽奈子の唇に、フッと笑みを漏らした貴行の息がかかってくすぐったい。
「まんまだよ」
「まんま……?」
「陽奈子を好きって以外になにがある」
驚いて見開いた目のまま、唇がもう一度重なった。