極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない

◇◇◇

アマーリアの家でゆっくりと過ごしたふたりは、夕食を外でとってからホテルへチェックインした。
セントジュリアンのホテルファビュラン。前回、ふたりが宿泊していたホテルだ。
陽奈子たっての希望で、同じホテルを予約したのだ。

ただし今回はロイヤルスイートルーム。
貴行は前回もその部屋に宿泊していたそうだ。


「こんなに広い部屋をひとりで独占していたなんて」


興奮状態であちこちを見て回った陽奈子は、信じられない思いでいっぱいだ。

庶民からしたら、贅の限りを尽くしている。
貴行は普段、御曹司っぽいところをそれほど感じさせないけれど、こういったところへ来ると、改めて違いを感じさせられる。

ふたつのベッドルームにリビングルーム、ダイニングエリア、そしてドレッシングルームからなる贅沢な空間が、陽奈子にため息を何度もつかせる。
独立したリビングはモダンなインテリアでまとめられ、天井までの大きな窓の向こうには広いバルコニーがあった。

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