極上御曹司は契約妻が愛おしくてたまらない
もっと言えば、洗練された美女といったところか。
「優秀な方ばかりでなによりです」
卑屈になり、自分でも鼻息が少し荒くなったのはわかった。
「怒る必要はない。褒めてるんだ」
「馬鹿にしないでください」
そもそも、お人好しは褒め言葉じゃないと言ったのは貴行だ。それなのに褒めているというのはおかしな話だろう。
「ともかく、キミに非常に興味がある」
「そう言われても困ります。観察日記はやめてください」
そんなものをつけられてはたまらない。
「日記はつけないから心配するな。ただ、もう少し話してみたいだけだ」
貴行はテーブルに両肘を突き、組んだ手の上に顎を軽く乗せた。真っすぐな目で見つめられてドキッとする。不覚だ。