私の手紙が届くトキ
「あっ、えっとあの〜それ私の、、、」
「あ!!す、すいませんゆずさ...」
「え?なんで私の名前...?」

明らかに中学校の制服。年下、、?

「だっ、第3中の松山 竜雅 (まつやま りゅうが)っていいます!」

当時中学生だった竜は明林中で派手にやらかしてた私を知っていたらしく、最初に携帯を拾ってくれた男の子から無理矢理、携帯を奪って私と関わろうとしたものの、誰に連絡すればいいのかもわからずに困っていたのだという。

「ありがとう!!ほんっとに助かった!!」
「い、いえ!そ、そんな全然、!」
「お礼に何かさせて??タバコ?ご飯?」
「...LINE...」
「え?LINE...?」
「あーっ!いや!な、なんでもないっす!」
「いいよ交換する?そのかわりご飯付き合って」
「い、、いいんっすか!?!?」

チャラチャラしたチェーンみたいなネックレスとかピアスつけてるくせに、喜怒哀楽が激しくてそれが私の励みになって竜の存在がいつの間にか私の心の支えになってたんだ。
そして5月3日の私の誕生日の日。

「柚ちゃん。付き合ってほしい。」

10本の薔薇の花束を持って夜中の0:00に告白されてわたし達は付き合うようになった。1つ学年が違うのに身長は20センチ以上差があって。年の差を全く感じさせないくらい一緒にいると安心感があった。喧嘩も少なくてそれなりに仲良しカップルだったのだと思う。
1年記念日の前日、5月2日の夜。

「柚ちゃん、別れてほしいんだ。」

頭が真っ白になった。竜が理由を告げる事は一切なかった。
< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop