彼女を10日でオトします
「キョンの手、痕残っちゃうかな?」

「さあ。というか、たすくさん。
どうしてそんなに嬉しそうに言うのよ。
痕、残ってほしいの?」

「うん。ちょっとね」

「最低」

「だって、そうしたらさ『責任とってよ』って言われるかなあって」

 あったかい。女の子の体ってこんなにあったかかったっけ?
 手のひらを肩から背中に滑らす。
 肉付きがいいとは言えないキョンの背中、ほんのりやわらかい。

「責任ってなによ」

「戸部響子」

「は? なんで私が『戸部』なのよ。
私の名前知らないの? 
私は在原響子よ」

「ちーがーう。もう、キョンちゃんったら、とぼけてるの?
俺が責任とってケッコンしてあげるってことでしょ。
つうか、してください。お願いします」

「お断りよ」

「即答!? もうちょっとさ、考えようよ。
考えたフリでもいいからさあ」

 うっほぉ、柔らけ――

「ぎゃ!! どこ触ってんのよ!!」

 キョンは、俺の胸を力強く押して、飛び退いた。
 充分、1メートルくらい? 距離をとって俺を睨みつける。

 そうそう、その目。その目が見たかった。

「ん? どこって、おしり」

「へんったい!!」

「んー、よく言われるぅ」

 キョンの笑顔も好きだけど、キョンはやっぱこうじゃなくっちゃ。
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