彼女を10日でオトします
「意外だわ。たすくさんみたいにスレてる人って夢がないと思ってた。
人は見た目で判断しちゃだめね」

 ス、スレてるって……。
 どうしてキョンは、こういうところストレートなのかしら。

 たすく君、めちゃめちゃ純朴じゃないの!!
 こんなにいい雰囲気なのに、キョンちゃんを押し倒せないでいるのよ。こんな俺をウブなコーコーセイと言わずして、何を言うっていうのかね。

「それで?」

 それで? ってねえ。いつの間にかキョンペース?
 主導権にぎられちゃってない?

「え、えーと、何だっけ。そうそう。
俺ね、小学校のセンセになりたいの」

「なんの為に? あ、ニュースに出たいの?」

「あのねえ。性犯罪目的じゃないから。
言っとくけど、俺、ロリコンの気、全くないのよ」

「じゃあ、何でなの? 全く検討もつかないわ」

 『全く』を強めて言わないでほしい。キョンちゃんの目に、俺ってどんな風に映っているのかね……ダメ、怖くて訊けない。

「先生ってね、すごい職業なのよ。本当に。
あ、キョンちゃん、教職って安月給だけどいい?」

「たすくさん……、その私の将来を勝手に決めた発言は控えていただけないかしら。
というより、たすくさんの中の私をリセットして頂戴」

 それは、聴けない願いだなあ。
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