彼女を10日でオトします
 そう言いながら窓を開けて、貴兄のデスクの引き出しをあけた。
 そこから、飴の缶を取り出した。

 勝手に出していいのかしら。

「でも、キョンちゃんのその顔、恋する女そのものだ。
さて、どうするか」

 恋する女……?

 ヒデさんは、ポケットをまさぐって、煙草の箱を出した。

「それ……」

 私は、思わず、その箱を指差してしまった。
 さっき、琴実さんの服から出てきた、ビニール袋の煙草を被ってしまったから。

「ああ。これは、煙草の葉っぱ。
マリファナなんて入ってないから、安心して」

「そ、そう」

 ちょっとまって。
 安心するもなにも。
 未成年の喫煙は立派な法律違反じゃない。
 
 煙草の箱の中から、ライターと白い紙に包まれた細長い円柱を出して、それを咥え、火をつけた。

 ……ここ、学校なんですけど。
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