彼女を10日でオトします
「ええと……金髪で、目が青くて、ピアスで……」

 男は、目を細めながら、口の端だけを軽くあげるだけの笑みをこぼした。

「合格だ。入校を許可する」

 男は歩き出し、すれ違いざまに「ついて来い」とひとこと言い、門の中に入っていった。

 許可するって……。
 この人、生徒だよね? 学ラン着てるし。

 だからって、「ついて来い」と言われて着いていかない手はない。
 今日は運がいいのかもしれない。

 慌てて男の背中を追う。

「助かりました」

 その広い背中に喋りかける。

「なに、ちょうど退屈していたところだ」

「大丈夫なんですか? 勝手に部外者を入れて」

「勝手にではない。この俺が許可を下した。
生徒会長の許可があれば充分であろう」

 せ、生徒会長!? この人が!?

『生徒会長には気をつけて』
 ヒデさんの言葉が頭に蘇る。

 や、やっぱり、厄日だわ。
< 305 / 380 >

この作品をシェア

pagetop