彼女を10日でオトします
 たちまち、キョンの体は強張って、目の前にある耳は、みるみる赤く染まる。

 すっご。こんなに素直な反応見せられちゃあ、止まらないかも。

 半ば衝動的に、真っ赤に熟れた耳に舌をのばす。

 舌が触れた瞬間、腕の中の小さな体は大きく波打ち、小刻みに震え出した。

 一言も声を出さないで、耐えるキョン。声を上げちゃったら俺に負けるとでも思ってるのかねぇ。

 やば……。可愛いすぎじゃない? すっげー虐めたくなる。

 俺の中で、理性と欲が激しくバトルしている中、
「お、お願いだから、離してください……」
聞こえたのは、キョンのか細く震えた声。

 キョンちゃん、ダメでしょお? 俺みたいのに、そんな声でいっちゃぁ。
 こっちだって、抑えるのに必死なんだから。

「逃げないって約束してくれたら、離してあげてもいいよ」

 はは。考えてる、考えてる。 
 しばらくじっとしていたキョンは、小さく頭を上下した。

「言っておくけど、俺、約束破る子には、それ相応のお仕置きするから。
足だっておそらく俺の方が早いし、バス停までの道には、そうね、ひとけのない場所もあるしぃ」

 キョンは、俺が思った以上に大きく体を揺らした。
 やっぱり、逃げる気満々だったのね。

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