彼女を10日でオトします
「じゃあ、言い方変えよっと。
さっき、捕まってろって言ったのに断った罰。このままじっとしてろ」

 若干冷たく言い放つ。腕の中のキョンの肩が、ぴくりと動いた。

「意味がわかりません」

「俺は、キョンに触れてたいってこと」

「私は嫌です」

 キョンちゃん、思った以上に頑固なのね。

「別に振り払っても構わないけど?
ま、キョンの力じゃ無理だね。
仮に俺の腕から出られたとしても、この混雑じゃあ周りに迷惑かけるのは必至。どうするう?」

 大きく溜め息をつくキョン。
 俺の勝ちぃ。

「おりこうさん」

 無視されて悲しいと言ったら、会話してくれるようになった。
 他人の迷惑を考えて、我慢ができる。

 うん、キョンは優しいイイこだ。
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