ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)
*
放課後、三神くんは眠い目を擦りながら気怠げに登校してきた。
結局LHRが終わるまで姿を見せなかったから、今日はもう来ないのだと思っていたのだけれど、私に監督を頼んだ手前、悩んだ末にやって来たらしい。
『飯食うついで』とぶっきらぼうに言った割には、ちゃんと席について問題を解いてくれている。
私はというと、騙したまま勉強を教えることに良心が尋常じゃなく痛んでいた。
ましてや今日は勉強会も最終日。
明日のテストに向けての大詰めだ。
遠足がどうであれ、赤点が回避出来るに越したことはないけれど、やっぱり嘘をつくのは心苦しい。
あぁ神様、どうか2人にご慈悲を。
心の中で祈っていると、私をじっと見つめる三神くんと目が合った。
「どうしました?」
「……これどうすんの?」
三神くんはシャーペンの先で問題集をつつく。
どうやら解き方が分からないらしい。
「どうすると思いますか?」
「答え聞いてんだけど」
「答え聞いたら意味ないでしょ……考えるのが勉強ですよ」
「融通効かん女だな」
「なっ……」
固まる私を横目に、三神くんは参考書をパラパラと捲る。
答えを見ないのは偉いけれど、融通効かん女呼ばわりはいただけない。
私だっていっそ答えを渡せたらどんなに気が楽か。
元を辿れば全部志谷先生のせいなのに。
むくむくと湧き上がる不満が、私の唇をむぅ、と歪める。
すると三神くんはふっ、と息を漏らした。
放課後、三神くんは眠い目を擦りながら気怠げに登校してきた。
結局LHRが終わるまで姿を見せなかったから、今日はもう来ないのだと思っていたのだけれど、私に監督を頼んだ手前、悩んだ末にやって来たらしい。
『飯食うついで』とぶっきらぼうに言った割には、ちゃんと席について問題を解いてくれている。
私はというと、騙したまま勉強を教えることに良心が尋常じゃなく痛んでいた。
ましてや今日は勉強会も最終日。
明日のテストに向けての大詰めだ。
遠足がどうであれ、赤点が回避出来るに越したことはないけれど、やっぱり嘘をつくのは心苦しい。
あぁ神様、どうか2人にご慈悲を。
心の中で祈っていると、私をじっと見つめる三神くんと目が合った。
「どうしました?」
「……これどうすんの?」
三神くんはシャーペンの先で問題集をつつく。
どうやら解き方が分からないらしい。
「どうすると思いますか?」
「答え聞いてんだけど」
「答え聞いたら意味ないでしょ……考えるのが勉強ですよ」
「融通効かん女だな」
「なっ……」
固まる私を横目に、三神くんは参考書をパラパラと捲る。
答えを見ないのは偉いけれど、融通効かん女呼ばわりはいただけない。
私だっていっそ答えを渡せたらどんなに気が楽か。
元を辿れば全部志谷先生のせいなのに。
むくむくと湧き上がる不満が、私の唇をむぅ、と歪める。
すると三神くんはふっ、と息を漏らした。