ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)
「バカが先か脳みそが先か」
ドサ、と三神くんの横の席にトートバッグが置かれる。
「あ、和香ちゃん」
和香ちゃんは入学して以来ずっと一緒にいる友達だ。
バトミントン部に所属していて、とても運動神経がいい。
そういえば、今日の昼休みは部活のミーティングがあると言っていたような。
和香ちゃんがお弁当ボックスを机の横に掛けると、同じく机の横に掛けられていたラケットのストラップがカタリと音を立てて揺れた。
「委員長ご愁傷さま」
和香ちゃんはふわふわに巻かれたポニーテールを揺らして笑う。
「おい待てこら」
篠宮くんがキッと顔を上げる。
「どういう意味だてめぇ」
「だから仁がバカだから脳みそが使い物にならなくなっちゃったのか、脳みそが使い物にならないから仁がバカになっちゃったのか、どっちなんだろうね?っていう話」
「どっちにしろバカじゃん!」
「これ以上頭が悪くならないといいねぇ。……バカになる脳みそがあるといいけど」
「お前は俺の母ちゃんか!」
「お前みたいな息子を産んだ覚えはない!保護者なんてこっちから願い下げよ」
和香ちゃんはにべもなくそう言って右手を振る。
ドサ、と三神くんの横の席にトートバッグが置かれる。
「あ、和香ちゃん」
和香ちゃんは入学して以来ずっと一緒にいる友達だ。
バトミントン部に所属していて、とても運動神経がいい。
そういえば、今日の昼休みは部活のミーティングがあると言っていたような。
和香ちゃんがお弁当ボックスを机の横に掛けると、同じく机の横に掛けられていたラケットのストラップがカタリと音を立てて揺れた。
「委員長ご愁傷さま」
和香ちゃんはふわふわに巻かれたポニーテールを揺らして笑う。
「おい待てこら」
篠宮くんがキッと顔を上げる。
「どういう意味だてめぇ」
「だから仁がバカだから脳みそが使い物にならなくなっちゃったのか、脳みそが使い物にならないから仁がバカになっちゃったのか、どっちなんだろうね?っていう話」
「どっちにしろバカじゃん!」
「これ以上頭が悪くならないといいねぇ。……バカになる脳みそがあるといいけど」
「お前は俺の母ちゃんか!」
「お前みたいな息子を産んだ覚えはない!保護者なんてこっちから願い下げよ」
和香ちゃんはにべもなくそう言って右手を振る。