Love Eater Ⅲ



『まあ、本部に配置される魔物ってのは僕だから、もう長年顔見知りの事もあってか神父達も驚きつつもそこまで拒絶的な反応じゃないんだけどね』

『問題は……六花だろうなぁぁぁ』

『まあ、今まで追うべき対象だったんだし、いきなり補佐って言われてもねえ』

『神父にゃ魔女を嫌悪してる奴らもいるからなぁ』

長年の魔導士として貢献してきた百夜には人望も信頼もある分、魔物だったと判明したところであからさまに拒絶する人間などはいないだろう。

それでも六花に対してはきっと皆良い反応はしない筈。

魔女に人生を狂わされ怨みを持って神父となった人間も多くいるのだ。

そんな神父からすれば六花という魔女は敵意の対象以外の何者でもない。

『なんでまた六花がそんな話に巻き込まれてんだかなぁ…』

『そんなの単純な話。六花が魔力センサーな生き物だからさ』

『…………っ…あっ!イーターの性質…』

『ご名答。神父に魔混じりが多いのは魔女の匂いに惹かれるっていう特性を生かしてものだったろう?六花もまた同じようにイーターとして魔の気配をかぎ分け探り当てられるのさ。それも魔女に限らず魔混じりまで。なんなら違法に人間界に害を為してる魔物の取り締まりまで』

『成程……それはどちらにとっても有益になるのか。上としても未発見、未登録の魔混じりは早急に対処したい問題だったろうからな』


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