オトナだから愛せない



彼がこんなドロドロに甘い言葉を送ってくるなんて、たとえ地球がひっくり返ったってありえないのだから。



それともあれか?私以外の女の子に送ろうとして間違えた……?
それはそれで大、大、大、大、大問題なのだけれど。



ふーっと息を吐き出して、再度メッセージをやり取りしているアプリのアイコンをタッチする。と、送り主はどうやら私の見間違いではないようで、やっぱりどう見たって、お隣に住む皐月くんからだった。



おかしい、絶対におかしい。まさか、なりすまし?
本当に皐月くんなのか疑いに疑いをかけながらスマホの上で指をすべらせた。









本当にいったいこのやり取りの向こうにいる人は誰なのでしょうか。こんなのもう絶対、皐月くんなわけない。こんなに激甘だと、わずか1日で糖尿病になりそうだ。



《ピンポーン》



と、部屋中に鳴り響いた来客を知らせるそれ。
皐月くんじゃない人が皐月くんのスマホを持って、きっと隣の私の家に乗り込んできたに違いない。なんの為かは分からないけれど。



絶対に扉は開けるものか。でも、だとしたら皐月くんはいったいどこに?



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