文の幸福

真意を確かめようと、扉の前で待ち伏せをしていたが、文は出てこなかった。

親父に声をかけられて、気が付くと八時半になっていた。

確か、文は八時までだ。

急いで携帯をみたが、連絡も何もない。

あー静香と帰ったのか。

彼氏のオレに一言もなく帰った文に苛立ったが、前を通り過ぎた、スト子をみて、自分のやってしまった事を思い出した。

家に着いたのが十一時、落ち込んで明日のデートの待ち合わせもしていない事に気づき携帯をみると文からラインが来ていた。

“明日、法事があったの家族全員忘れてて、今から急きょ、父親の故郷に向かいます。
約束のお出かけごめんなさい。”

とあった、法事ぃぃぃ?絶対嘘だ―ー!オレの事怒ってんだ!

急いで、返事をするけど、既読にすらならない。

はー今日も頭ん中破裂!



< 123 / 225 >

この作品をシェア

pagetop