文の幸福
しかし、本心は納得していなかったのがピアノの担当の華だ。

見た目は柔らかくもの静かな感じの美人さんだったが、私に負けない腹黒さを持っているなこやつ!
と密に思っていた。

決して“華”はランクが低いわけではない。

何度がコンクールでも入賞したらしいし。

私のピアノはランクは知らないけれど、楽譜があればなんでも弾けた。


無心になれれば、なんでもいいのだから。


結局、オーケストラ大会で無事入賞し、約束を果たした。

それから、“華”の嫌がらせが始まったが、そんなの彼女の呼吸や仕草で先読みで避けてきたが、さすがにピアノの弦を切られ使用できなかったのは思春期の私には辛かった。

< 28 / 225 >

この作品をシェア

pagetop