文の幸福
・仁side


ぬぉぉぉぉぉぉ――――!

今オレは夢中にバタフライをかましている。

きっと自己ベストでてしまうんではないかと思うほど。。

トレーナーがオレのやる気を勘違いして満面の笑顔でタイムウォッチを握ってる。

自己ベストなんてどうでもいいんだよ!
猛烈に泳がせてくれぇぇぇーー誰も止めるなーー

はー、はー、、息を切らしながら時計を見ると、九時十五分。

閉館時間は九時半。カレコレ七時から休みなし二時間以上ぶっとうしでバタってやった。

きっと体は死ぬ寸前だ。

フー、少し落ち着いた。

軽くストレッチをしてシャワーを浴びていたら、カーテンの向こうから甘えた声がする。

「あと五分で閉館だから、できないじゃん。次は少し早めにあがってね。」

シャワーカーテンを開けると、同じ年ぐらいの女がくねっている。

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