無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
うー、は、恥ずかしい.....!
ぜったい、重かったよね.....申し訳ないことをしてしまった。
ちゃんとお礼も言えなかったし....失礼なことをしたなあ....。
心を落ち着かせるように手で顔を仰ぎながら、早歩きで教室まで戻ると、委員会を終えたらしい悠莉が駆け寄ってきた。
「もー!未桜どこいってたのっ!心配したんだから....!」
「ご、ごめん!ちょっと色々あって....っ」
さっきの出来事がフラッシュバックしそうなり、慌ててブルブルと首を振る。
忘れる忘れる忘れる忘れる忘れる忘れる忘れる、そして欲を言えば、忘れてほしい。
「なにブツブツ言ってるの?....って、それより!屋上には行ってないよね?」
「....っへえ!?」
''屋上''というワードに、分かりやすくビクッと肩を揺らす私。