無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる







「な、なんでっ!?」


翌日。


学校に登校した私は、もうびっくり仰天。


─────昨日まで空席だった私のとなりの席に人影が


なんと、その人物は。



「桜雅くんがここにいるんですか....っ?」


机に肩肘をつきながら、薄笑いを浮かべながら見上げてくる彼────見間違いじゃあ、ない.....?


というか....桜雅くんって同じクラスだった?


記憶を辿らせてみると、そういえば入学式の日にクラスメイトの女の子たちが....,。


『全員同じクラスって....!やばぃぃ....っ』


『運使いきった感な?私なんて座席伊織くんの前だし!』


『はあ?それならあたしだって───』


みたいな会話をしていた、ような....?


「桜雅くん、教室来るの初めてですよね?」


「あー....ん、そう」


どこかぼうっとしている返事。


た、単位大丈夫ですか?


「そ、そうなんだ....って、あれ?昨日屋上に居ましたよね?」


「.....、ノーコメント」


「....はあ」



ちょっと気になったけど、それを聞けるほど親しい仲でもないので、そのままスルー。

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