無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
◇
「な、なんでっ!?」
翌日。
学校に登校した私は、もうびっくり仰天。
─────昨日まで空席だった私のとなりの席に人影が
なんと、その人物は。
「桜雅くんがここにいるんですか....っ?」
机に肩肘をつきながら、薄笑いを浮かべながら見上げてくる彼────見間違いじゃあ、ない.....?
というか....桜雅くんって同じクラスだった?
記憶を辿らせてみると、そういえば入学式の日にクラスメイトの女の子たちが....,。
『全員同じクラスって....!やばぃぃ....っ』
『運使いきった感な?私なんて座席伊織くんの前だし!』
『はあ?それならあたしだって───』
みたいな会話をしていた、ような....?
「桜雅くん、教室来るの初めてですよね?」
「あー....ん、そう」
どこかぼうっとしている返事。
た、単位大丈夫ですか?
「そ、そうなんだ....って、あれ?昨日屋上に居ましたよね?」
「.....、ノーコメント」
「....はあ」
ちょっと気になったけど、それを聞けるほど親しい仲でもないので、そのままスルー。