無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
他の桜蕾の人たちも近づいてきて、頭を抱えてしまう。
視線がいたい、目立つのは苦手なのに....!
「あ、蒼唯さん。こんにちは」
「未桜ちゃん~~今日もレトロしてんね」
「.....だる」
あんまり喋りかけられると....ほら。
「みーちゃんて....。蒼唯さん、湊くんたちと、どういう関係?」
「って、ふ。オーラが釣り合ってなさすぎて。なんかカワイソ」
────こうなるでしょ~~っ!
クラスの女の子たちからの視線には、明らかに嫉妬と非難の色が混ざっている。
なんでこんな地味オンナが....って、思ってるんだ。
すみません、その通りです....。
空返事を返し、重たい足を動かして、やっとのことで席に着いた私。
「....お疲れさん」
ふ、と涼しく笑って、そんなことを言う桜雅くん。