晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
お掃除に
 翌日。

今日は、お掃除係の初仕事。

何を着よう。

せっかくなら、課長にかわいいって言ってもらえる服を着たいけど、でも、掃除に行くのにあんまり綺麗めの服だと、こいつ何しに来たんだ?って感じになりかねないし。

うーん、どうしよう…

迷いに迷った私は、結局、一周してシンプルなネイビーのカットソーに白のクロップドパンツというありふれたスタイルになった。

だって、お掃除に行くんだもん。

私は自分を納得させて身支度を整える。



 11時半。

メールが届く。

〔 下で待ってるよ。〕

やった!

〔 はーい(๑╹◡╹)ノ 〕

私は、うきうきと返信して部屋を出る。

うちのマンションは、エレベーターが来るのが遅い。

だから私は、2階の部屋を出るとそのまま階段を駆け下りる。

マンション前のフリースペースに駐車した課長は、わざわざ車から降りて待っていてくれた。

「こんにちは!」

私が挨拶をすると、課長は目を細めて笑う。

「晶、かわいい。
 今日は、ポニーテールなんだ?」

「はい。お掃除しやすいように。」

そう、普段は下ろしてる自慢のストレートヘアも、お掃除の邪魔になると思って高めの位置で結んできた。

ふふっ
課長にかわいいって言ってもらえた。

それだけで、すごく嬉しくなる。
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