晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
 私は、課長の腕の中から出ると、努めて明るい声で言った。

「ご飯作りますね。
 今日は、オムライスですよ。」

それを受けて、課長も明るい声で返してくれる。

「お、それは楽しみ。」

私は、手を洗ってエプロンを着ける。

ご飯は、タイマーで炊けているので、具材を切ってケチャップで炒めていく。

課長は、

「何か手伝えることある?」

と聞いてくれるけど、キッチンが狭いから二人じゃ動きづらい。

「じゃあ、テーブル拭いてもらって
 いいですか?」

と洗った布巾を課長に手渡す。


 私は、急いでオムライスとサラダを作って、テーブルに並べる。

「いただきます。」
「いただきます。」

二人で手を合わせて食べ始める。

「ん!? うまい!!」

課長の手が一瞬止まった。

「よかったぁ。」

褒めてもらえてほっとする。

 二人でのんびり食べて、課長が買ってきてくれたコーヒーゼリーをデザートにいただく。

このコーヒーゼリー、ブラックコーヒーを固めたらしくて、別添えのガムシロップとミルクをかけていただくらしい。

課長はブラックのまま食べ、私はミルクとシロップをかけていただいた。

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