晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
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 俺が思い出を語ると、晶は恥ずかしそうにまた布団に潜ってしまった。

「晶、どうした?」

俺が声を掛けると、また目だけを出して、

「だって、そんな風に何年も思ってくれてた
 なんて、知らなかったから。
 気づかなくてごめんなさい。」

と謝る。

晶が謝る必要なんて、どこにもないのに。

そんな晶が愛しくて仕方ない。

俺は、そのまま晶に覆い被さった。

「え?」

戸惑う晶に有無を言わせずくちづける。

どれだけ触れても足りないと思うのは、俺が求め過ぎてるんだろうか。

俺が首筋から胸元へと唇を這わせていくと、晶は甘い声を漏らしながら、訴える。

「ん… 課長、あの、もう明るいですから…
 ぁ… 課長… 」

だから、俺は晶に言う。

「晶、恋人に“課長”はないんじゃないか?」

「え… でも… その… ぁん… 」

背を逸らして、俺に翻弄されていく晶は、いつにも増してかわいい。

「龍… 之介さん? んん…」

「さんはいらない。龍でいい。」

「龍?」

俺をそう呼ぶ晶の瞳は、もう潤んでいる。

「よくできました。
 じゃあ、ご褒美やらないとな。」

なんだかんだと理由をつけて、俺は晶を求めた。

初めは渋っていたはずの晶も、俺を求めてくれる。

こんな幸せ、あってもいいんだろうか。

ずっと好きだった人に想いが届く。

今日は、人生最高の日かもしれない。
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