晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
 二次会は、雪菜と智也の人柄を表すように、賑やかに楽しい時間を紡ぎ出して、閉会した。

 私は、龍と一緒に帰路に就く。
だけど、帰り道、なぜか龍は無口だった。
まぁ、普段からそんなにおしゃべりな方ではないんだけど。

 龍の部屋に着き、ソファに座ると、龍は口を開いた。

「晶…… 」

「何?」

どうしたんだろう?
いつになく思いつめた表情。

「俺……
 一生、晶のそばに居たいと思うんだ。
 だから……
 晶、俺と結婚してくれないか?」

「え…… 」

これって…… もしかして、プロポーズ… ?

「年は八つも上だし、掃除も料理もできない
 けど、晶のためなら頑張って少しはできる
 ようになろうと思う。
 だから…」

龍は、手を握りしめてて、緊張してるのがよく分かる。

嬉しい。
こんな風に真剣に私とのことを考えてくれてる。
私も、龍とずっと一緒にいたい。

私は、ゆっくりと口を開いた。

「ひとつだけ… 」

「え?」

「ひとつだけ、約束してくれますか?」

「何を?」

「一生、私だけを見ててください。
 私だけを愛してください。」

この先、もし、この誰よりも大切な人を誰かに奪われたら、私は生きていけないに違いない。
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