晴れ所により雷雨、所により告白【続編完結】
 昼休み、同期の女子が集まる会議室では、雪菜と智也の話題で持ち切りだった。

「涼香、どういうこと?」

「私も詳しくは知らないのよ。
 でも、雪菜が旧姓に戻ったってことは、
 離婚したってことでしょ?
 普通は、離婚したからって、会社を辞める
 必要はないと思うけど、辞めたなら、
 辞めなきゃいけない理由があったんじゃ
 ないの?」

すると、芹那が言った。

「どうせ、女でしょ。
 で、社長の逆鱗に触れたんじゃないの?」

「でも、社長の姪と結婚したんだよ?
 順当にいけば、時期社長だって夢じゃ
 ないのに、結婚してすぐに浮気する?」

涼香が首を傾げる。

「するでしょ。
 雪菜、妊婦だったんだよ。
 やりたくてもできない、できても相手の
 体を気遣って今まで通りのようなわけには
 いかないってなったら、あのバカな智也は
 他の女に手を出してもおかしくない
 でしょ。」

智也……
雪菜を泣かせないでってお願いしたのに。

結局、その日はそれ以上の情報は出てこないまま私は帰宅した。
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