あなたの隣で、その約束を。
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あの日から、私はルーカの姿を見ていない。
いつもの秘密の場所で待っていても、ルーカはやって来なかった。
その理由を知っているからか、涙は自然と出てこなかった。
そして、私も背中を押されるように自分に与えられた仕事以上にこの国の政治への権限を持てるよう日々努力を続けた。
ルーカが帰ってくるまでに、私はこの国に浸透してしまった亜人への差別をなくすための方法を探した。
私達と同じような立場の人が中にはいるかもしれない。
そんな国で窮屈に生きて欲しくない、私は王家の人間としてそれをなんとかして正したかった。
時には大人達の圧に押しつぶされて泣きそうになるけれど、いつものあの場所での夕日を見れば乗り越えられた。
私は絶対にルーカと幸せを掴む。
だからこの試練を耐えてみせると、あの日誓ったから。