あなたの隣で、その約束を。
でも……他国に行くって、しばらく会えなくなる、そういう意味よね……?
寂しさが滲む中、ルーカは両手で私の頬を包み込み、額と額を合わせてきた。
「大丈夫。俺は絶対帰ってくる。その時はちゃんと俺の傍でたくさん笑ってくれる?」
「もちろんよ」
「少しの間だけ離れてしまうけど、これは俺たちがこの先の未来で一緒にいれる、小さな試練だと思えばいい。何が何でも俺は帰ってくると誓うよ」
溢れる涙にルーカはそっとキスを落とした。
この人の言葉には嘘偽りはない、だからちゃんと信じてここで待とう。
「分かったわ。私もその間に頑張ることを見つけたから」
そうだ、私にもやるべきことがある。
ルーカ一人だけ頑張るのはおかしいことだから、私だって負けないくらいに頑張るんだ。
「じゃあ……約束、ね。絶対私の元へ帰ってきて」
「絶対帰ってくる。約束するよ」
そう言ってルーカは敬意を示すように、私の手の甲にそっと口付けた。