恋なんて、しないはずだった
「大我が行かなくてもふたりは一緒にいまいるんだよ?」

「なんだよ、この写真。誰が撮ったんだよ」


キスをしているのは事実だけど、こんな写真撮る人がいないと出てこないはずだ。


「友達。ふたりが会うはずだからって頼んでおいたの」

「お前、おかしーんじゃねーの?なんのためにここまですんだよ」

「碧ちゃんと大和にくっついて欲しいからだよ」

「だから、なんでだよ!」

「あたしが大我と一緒にいたいから」

「よく、ここまでバレて俺と一緒に入れると思うよな?神経疑う」


瑠樺が俺の事を想ってくれるのは有難いけど、普通は好きな人の幸せを願うもんじゃねーのか?
だいたいここまで色々としてることを俺には筒抜けなようなもんなのに、一緒に入れると思っていることがおかしい。


「しょうがないじゃん。それでも大我と一緒にいたいんだもん」

「そんなの好きじゃねーよ。好きなら相手の幸せを願うもんだろ。たとえ、自分が相手じゃなくたって」


すげぇ嫌だけど、碧がミヤと一緒がいいっていうなら、俺は潔く身を引くつもりでいる。
それが碧の幸せなら、俺の幸せでもあるから。
少しでも碧と一緒にいられたことを幸せに思うから。
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