同期は蓋を開けたら溺愛でした
「どうせなら、雄が大事って言ってくれない?」
眼差しさえも甘くとろけて、戸惑う私は絡まった視線をそらす。
「ダメ?」
私は小さく首を横に振る。
「ははっ。ダメかぁ。じゃ勝手に抱きしめさせてもらう」
言うが早いか、大友に腕を回されて捕らえられた。
「ここ何日か分を補給させてもらうからな」
何日か分、それは私が大友を避けていた日にち分?
鼓動は自動的に速まっていくのに、口先は変わらない可愛げのない言葉が落ちる。
「ギュッってしてって言った時はしなかったくせに」
「あれ、不覚にもやられたわー」
「不覚にもって!」
「自暴自棄になった時じゃなくて、普通の時に甘えろよ」
抱きしめている腕に力を込められ、ますます鼓動が速くなる。
「好きだ。恵麻」
胸の奥が苦しくなって、回されている腕にしがみつく。
すると大友は私の首すじに軽く触れるだけのキスを落とした。
「んっ」
自分の声じゃないみたいな甘い声が漏れ、耳の先からつま先まで真っ赤になっていくのが分かる。
「やだ。今の忘れて。今のナシ、ナシナシ」
「やだね。絶対、忘れない」
意地悪な声を出す大友が私の耳を食む。
再び、声を上げそうになる私は大友の腕に必死でしがみついた。
「やばっ。かわい過ぎる」
大友の漏らした声が耳を直接くすぐって肩を竦める。