同期は蓋を開けたら溺愛でした

「お前、着替えどうする?」

 普段通りの口調で質問を向けられ、自分の格好を改めて見返してみる。

 泊まるつもりはなかったし、押し倒されてそのまま寝てしまったから着てきた服はシワシワだ。

「取りに帰ろうかなー」

「とりあえずの服は取りに行くとして、今日はお前の夏服を買いに行こうか。このくらいの時期にバーゲン行きたいって毎年言ってるだろ」

「行きたい! でも大友、荷物持ちになっちゃうよ?」

 行きたいと毎年言ってはいるけれど、さすがに大友と買い物に行ったりしない。
 買い物は女同士で行くものだって思っていたし。

「おいおい。俺の買い物には付き合わないつもりかよ」

 呆れた声を出す大友に笑う。
 
「付き合いますよー。すっごいの見立ててあげる!」

「不安しかないわ」

 ため息をつく大友に楽しくなって「早く行こう」と背中を押して急かした。


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