同期は蓋を開けたら溺愛でした
大友は不機嫌そうに言う。
「どこがだよ」
「なにが?」
「お前とはそういう気分になれないって言われて振られたんだろ?」
デートしていても大雑把で無神経なのは通常みたいで、その時に付き合っていた彼に女らしさを微塵も感じないと指摘された。
だから君とはそういう関係になれないと言われて振られたのだ。
女性としてダメだと烙印を押されたような気持ちになって、彼に振られたというよりも、その言葉の方に深く傷ついた。
それなのに大友は当時は言ってくれなかった想いを口にする。
「そんな理由で泣かれて、その女に欲情してる俺はおかしいのかって」
「ちょっと待って。言葉にされると恥ずかしいから」
制止しても大友は話すのをやめない。
「泣かれてしがみつかれて……。落ち込んでたお前には悪いけど俺はあの時、邪な考えしか浮かんでこなくて」
つらそうに顔を歪める大友を見て、胸が痛くなって何も言えなくなる。
「そんなことないって体を重ねて慰めてやりたかった。でもお前の弱みにつけ込んで体だけの関係にはなりたくなかった」
「雄……」
「もう。いいんだよな。次は抱くからな。覚悟しとけよ」
鼻を噛みつかれ肩をすくめる。
「ほら、早く食べろよ。冷めるだろ」
そう言われ、パスタを口に頬張った。