同期は蓋を開けたら溺愛でした
明日は水族館にでも行こうと思うと言われ、ベッドに入る。
次は抱くからな、そう宣言されても『次』は今ではないらしい。
キスと同じでどこか特別な場所を考えているのかもしれない。
帰ってきた時の熱に浮かされた雰囲気はすっかり落ち着いて、いつも通りの2人。
キャパオーバーになる私への配慮までされて、大切にしてくれているんだろうな。
そう思って嬉しい反面、少しだけ寂しくもある。
大友と急いでそういう関係になりたいわけじゃない……でも。
「ね、聞いていい?」
「なに?」
片目だけ開けてこちらを見る大友に胸の内を明かす。
「どうして『雄大』って呼ばせなかったの?」
大友は両目を見開いて、目を泳がせると軽く笑って「暴くよなー。そういうとこ」と苦笑する。
「だいたいさ。お前、俺を呼ぶ時に『大友』と『雄』が混ざってるの、自分で気づいてる?」
「そう、だった?」
「うん。無意識だと思うけど、同期っぽい雰囲気の時は『大友』って呼んで、恋人っぽい時は『雄』って呼ぶ時が多い気がする。それがまた……」
チラリとこちらを伺って言葉を濁す。
「それが、なに?」
「もどかしいけど、かわいいから今のままでいい」
腕で口元を隠して照れたように言うから、こっちが照れてしまう。