同期は蓋を開けたら溺愛でした
「どうやって俺の話を聞いていたわけ?」
「だって、別に私のためでもなんでもなくて……」
「お前に、見せる機会が今後あるかもしれないからだろ。もしもの時にだらしない体型してられない」
「嘘、そんな、理由?」
マジマジと見つめると大友は腕で顔を隠してしまった。
もしもって、つまり昨日みたいな……。
急に昨日の色っぽい大友が頭の中で再生され、顔から全身へ熱くなっていくのが分かる。
そしてハタと重要な事柄に気づく。
「待って、待って。私の体型見せられないよ!」
大友のよく分からないストイックさを聞いて、私は自分を省みてしまった。