同期は蓋を開けたら溺愛でした
「……は?」
「だって、そこら中がムニュッとしてて……ひゃあ!」
脇腹をつままれて変な声を上げる。
「本当」
ククッと笑う大友を睨みつける。
「レディに失礼です」
「レディって柄かよ」
からかう大友に苦し紛れの言葉をこぼす。
「私もダイエットする」
「しなくていい」
「する」
私は引けなくなって頑なに返す。
「いいよ。ダイエットしたら、その倍、食わせるから」
そんな元も子もない発言も、大友ならやり兼ねない。
「ほら、余計な心配してないで、飯食って準備しろよ。風呂入って帰るのか?」
「あ、ううん。自分のアパートに戻ってからシャワー浴びる」
「そっか」
頬を撫でられ、急な甘い雰囲気に小さく胸がドキンと音を立てる。
「やっぱり一緒に暮らしたいな。考えておいて」
柔らかな眼差しで言われ、小さく頷いた。