同期は蓋を開けたら溺愛でした

「誤解しないで聞いてほしいんですけど、私、大友さんに告白したんです」

 息を飲んで目を丸くする。

 なにをどう誤解しないで、なんだろう。

 今日は私を吊るし上げる会?
 大友さんとは不釣り合いですよ!
 と、みんなに責められるのかな。

 戦々恐々としていると話は思わぬ方向へ。

「告白したら、「俺、青木と付き合ってるから」って堂々と言われて。私、つい、「本当ですか? おめでとうございます」って喜んじゃって」

「えっと……」

 話の後半が理解できずに、ぽかんとしていると、その話をしていた子が嬉しそうに「大友さんも同じ反応してました!」と喜んでいる。

 えっと、なんの報告なのかな。

 状況を掴めずにいると、別の子が話し始める。

「私たち、大友さんのファンなんですけど、どちらかと言えば、青木さんを見つめてる大友さんのファンなんです!」

「えーっと」

「だから大友さんが青木さんと付き合ってるって仰られるなら、喜んで身を引きます!」

 胸を張って言われても、なんて答えていいのか分からない。


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