同期は蓋を開けたら溺愛でした

「あとは前に雄大って呼ばせないのはって聞いただろ。それがほぼ答えだよ」

「え、なんだっけ?」

「自分が言ったんだろ」

 拗ねたように告げる大友をかわいいと密かに思いつつ、記憶を辿る。

「雄大より雄の方が、大友に合ってる?」

「ああ。恵麻がそう感じてるって知って嬉しかった」

「雄……」

「体の関係を持ったら、離れていくかもしれないって思ったんだろ? 気が済んで興味が失せないかとか、そんなとこだろ」

 そんなつもりはなかったけれど、大友にそう言い切られると、そうなのかもしれないと思い始めた。

「恵麻は自覚がないだけで、ただの同期からいきなり深い関係になってビックリしたんだよ。離れていかない信頼関係を築く前に踏み込んで悪かった」

「謝らないで、だって……」

 隣の大友の服を掴み、訴える。
 それなのに、大友は話すのをやめない。

「震えても拒否してもって、言われた時にやめておけばよかった」

「ヤダヤダ。そんな風に言わないで」

 頭を振って震える声で訴えると、呆れた声を掛けられた。

「なに、泣きそうになってるわけ?」

「だって、別れ話みたい」


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