同期は蓋を開けたら溺愛でした
「バーカ。そんなわけあるかよ。お前に大っ嫌い!って言われても食い下がるからな。嫌いになったら……」
「なるわけないよ」
「……そっか。ああ。そうだな。そうならないように俺も努力する」
大友が私へ体を傾け、肩同士が触れると頭がコツンと当たった。
大友の温もりに安堵する気持ちになれたのは久しぶりで、やっぱり涙が頬を伝った。
「そんなに、不安だった?」
手に手を重ねられて、何度か頷いた。
「どこにも、行かない?」
「行かないよ」
「転職も、したりしない?」
「まだ、アンドに寝返ると思われてる?」
苦笑され、首を左右に振る。
「前にメールが見えちゃって……」
何かを考えている大友が頭の中で一致したらしく、ああ、と納得したような声を出した。
「そっか。それで……」
大友は腕を回して私を抱き寄せた。
「あれは、一時期……恵麻との関係に先が見えなくて自暴自棄になって」
「やっぱり転職を考えてたの?」
不安な声を上げると「まあ、聞けって」と、制止される。