同期は蓋を開けたら溺愛でした

 疲れていた体と頭は簡単に夢の世界へといざなわれ、ぐっすりと眠って何時間かした頃だろうか。

 暗闇の中、髪を撫でられ、くすぐったくて目を覚ます。
 髪は愛おしそうに撫でられ、そしておでこに優しく何かが触れる。

「好きだ、恵麻」

 それは溶けてしまいそうなほど、甘いささやき。

 胸の奥がキューッと痛くなって、何も声を掛けられない。

 固まる私のおでこに息がかかって、それからもう一度おでこに優しく触れたのは、くちびるだった。

 そんな行動をした人の正体はもちろん大友で、頭から手を離すとそのまま体も離れていき、ベッドから抜け出ていく。

 そしてベッドとローテーブルの間のフローリングに体を転がしたようだった。

 嘘……でしょ。

 私たちは泊まれるくらい男女としてなかったわけで。

 知らぬ間に寝落ちして夜中に目が覚めた時、隣にあのデカイ図体があっても驚くものの、嫌ではない。

 そういう間柄のはず。

 今さらどうこう、なりようがないって。
 そう思っているのは私だけ?

 離れてフローリングで眠る大友に、申し訳ないような寂しいような複雑な気持ちになる。

 寝返りを打つフリをして、大友に背を向けて横向きになった。
 体を丸め、キスをされたおでこに手を当て、顔を覆う。

 速まる鼓動は、なかなか正常に戻ってはくれなかった。

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