同期は蓋を開けたら溺愛でした

「一気に言えばまたパニックになるだけだし、いつも通りに振る舞えば不安げな顔してな。本当……」

 何かを言い淀んで飲み込む大友に「なによ。言ってよ」と頬をむくれさせる。
 最近、言葉を選ばれている気がして気に入らない。

「言って平気? 受け止められる?」

 やる気のないだらけた体勢から上目遣いに見つめられ、躊躇する。

「う……。やっぱり黙ってて」

「だろ?」

 沈黙が流れ、大友は私の頭に手を置いてかき回す。

「お前は深く考えないで、いつも通りでも、なんでもいいから思ったまま過ごしてろよ」

「う、ん」

「今日はもう寝たら。歯磨きしてこい」

「ん」

 乱暴に髪をかき回していた手が離される。

「雄」

「なに」

「ありがと」

「ああ」

 なんのお礼なのか、自分でもよくわからない。
 それでもお礼を言いたかった。

 歯磨きをし終えると洗い物をする大友の右隣に立ち、洗い物を手伝った。

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