孤独な私が愛を見つけたら
吉田さんの声は少し掠れていた。

「無理に話してもらおうと思っているわけではないのです。ただ佐奈さんに少しでも近づきたくて…。」

「えっ?」

「気が付いていないんですか?あなたは4人で居ても、まだ距離を取っている。どうしてももう一歩が踏み込めない。」

「吉田さん…。」

「でも最近…。」

何かを話した気な吉田さんの表情を見つめた。

「まあ、それは良しとしましょう。佐奈さんが話す事によって、気持ちが楽になるのではないかと思って。」

吉田さんは料理に目を落とした。

「とにかく食べましょうか。」

そんな吉田さんの一言に、ホッと肩の力を抜く。

「きれいですね、このお料理。頂きます。」

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