交わることはない

みのり③☆☆

みのりは、エドの手に包まれて
目をとじた。
みのりは、まだ、顔色も悪く
左手は、点滴をされていた。

エドは、ミノリの頬を撫でながら
心配そうにみていた。

次にみのりが目を覚ますと
エドは、左手を繋いだまま
ベッドに頭を置いて寝ていた。

背の高いエドには窮屈そうだ。

みのりは、エドの頭にそっとふれ・・
『おはよう、ミノリ
    気分は、どう?』
『おはよう、エド。
一緒にいてくれてありがとう。
身体痛くない?』
と、言うと
エドは、肩を回しながら
『少しね。』
と、笑った。
『エド、私ね。
前の夫とも恋愛して結婚したの
だけど、彼は20数年一緒にいた
私の事を、もう愛することなく
ただのライフパートナーとしか
思っていなかった・・・
だから、また、人を愛しても
直ぐに愛されなくなるのでは
と、怖かったの
まして、あなたは私より
ずっと若いし、素敵な人だし
離れていくと思っていたの
それで、臆病になってしまって。』
『ミノリ、僕は君の元旦那とは違う。
ずっと君を、ミノリを愛していく。

何十年たっても。
それは、変わらない。
ミノリが好きなんだ。』
『ありがとう、エド。
私もエドが好きよ。
きっと、愛していると思うの
だけど、もしエドに
私より愛する人ができたら
私ではない人と共に生きて行きたいと
思ったら、私の事は気にせずに
私の元から去って行って欲しいの。』
と、言うと
エドは、首をふりながら
『僕は、今までもずっと
ミノリだけを想い
ミノリだけを愛してきたんだよ。
ミノリ、大好きだ、愛してるよ。
だから、ずっと僕のそばにいて。』
と、言うと
みのりにそっとキスをした。

みのりは、エドの気持ちが
嬉しいのと
胸が温かくなり
涙が・・ツツーっと溢れでた。

エドは、みのりの涙を親指で拭いながら
みのりに負担にならないように
抱き締め・・深くキスをした。

その後、気持ちが落ち着いたのか
みのりの食欲は戻り
みのりは退院することができた。

退院後は、マリアナとエドに
厳しく見守れながら
仕事も再開した。

弦や司、弘二からも
次々に連絡が入り
とても心配かけたんだと反省をした。

それに・・・
「お母さん、聞いたよ」
と、夜に七湊から連絡あって
「ごめんね、心配かけた?」
「何いってんの!!
心配したに決まってるでしょ
遥に体で押さえ付けられなかったら
イタリアに行ってたわよ。」
「うふふっ、ごめんね。
遥君に感謝しなきゃ
七湊がこっちにくる間に
何かあったら、私、後悔しても
しきれなかったわ。」
「もぅ、お母さんは。
だけど、良かった・・退院できて。
もう無理しないでよ。」
「うん、ありがとう。
これからは、気を付けるから。」
と、みのりが言っていると
みのりを大きな腕が抱き締めた。
その腕にそっと触りながら
「七湊、私ね
大事な人が出来たの。
彼がいるから
彼が一緒にいてくれるから
身体を大切にして
彼と少しでも長く一緒に
いれるように頑張るわ。」
と、言った。

エドは、日本語がわかるから
みのりを抱き締めて
みのりの頭にキスを落とした。
「クスッ、お母さんから
そんな言葉をきけるなんて。
不思議・・
実はね、エドさんと電話で話したの。」
と、七湊に言われて
驚いてエドを見上げると
エドは、ニッコリ笑いながら
頷いた。
「とっても、お母さんを
愛していて、大切に、
大事にしてくれているのが
わかったよ。
正直、一人で異国にいる
お母さんが心配だったの
会社のためだと
わかっていても。」
「うん、ごめんね。
沢山心配かけていたんだね。
七湊の赤ちゃんが
産まれる頃には、
一度帰国するつもり。
遥君にも宜しく言ってね。」
と、話して七湊との
電話をきると
エドが抱き締めてきたから
『まったく、いつ娘と
     話したの?』
『あ~あ、その事ね。
ミノリが入院しているときに
ミノリの携帯がなって
ミノリは寝ていたからでたんだ。
その、相手が
ナナミだったんだ。
最初は、驚かれたけど
話せて良かったよ。
それに、僕の事を
ナナミにきちんと話してくれて
ありがとう。
   嬉しいよ!』
と、言いながら
寝室に運ばれて
たっぷりエドに愛されて
もぅ、体力の差を考えてよ
と、思いながら
みのりは、意識が遠退いていった。
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