極上御曹司のヘタレな盲愛
「こんな状況で、俺以外の事を考えているのは許せないな…」

学生時代の航我君との思い出に浸っていた私の耳に、大河はフゥッと息をかけるとそう呟いた。

体が密着し、ビクンと跳ねる。

「そろそろあがるぞ。もう我慢するのはやめだ…」

「きゃっ!」

大河はそう言うと、私を軽々と抱き上げ脱衣所まで運んだ。

自分で出来る!と、顔を真っ赤にして言う私の言葉など全く聞かず、ふわふわのバスタオルで私を拭くと、素肌に肌触りの良いバスローブを羽織らせた。

自分もバスローブを羽織ると、おもむろに私の髪をドライヤーで乾かし始めた。

これからの事を想像するとドキドキが止まらない。何もなく「おやすみなさい」と眠れるとはとても思えない。

歯磨きを終えると大河はまた私を抱き上げ、そのままリビングを横切って寝室に入り、私をベッドの上にそっと降ろした…。

「まだ…俺に抱かれるのは嫌か…?」

私の目を…大河は欲情のこもった青みがかった艶めいた目で見つめて訊く…。

「んっ…!」

訊いたくせに…返事をさせないかのようにキスで唇を塞いでくる。

返事をしようとして軽く開いていた唇の隙間から大河の舌が侵入し、私の舌を絡めとる。

大河の背中に手を回し、私が拙いながら応えると、キスはどんどん深くなっていった。

わかってる?
キスに応えていることが…私の答え…。

バスローブがはだけ、肩から滑り落ちる。
大河がキスをしながらもどかしそうにバスローブを脱ぎ捨てると、重なり合った胸と胸が擦れあった…。

昨夜と同じようなシチュエーションだけど…。
もう拒む事なんて…できない。

だって…好きなんだもん!
もう好きだって自覚しちゃったんだもん!

昨夜とは同じじゃない。流されているわけでもない。

だって…私も大河が欲しい…。

激しいキスの後…。

「桃…」

熱い吐息とともに、大河が私の目を覗き込んで再び切なげに訊いた。

「まだ…俺と一つになるのは…嫌か…?」

私は…大河の目を見つめたまま首を横に振り、大河の首に両腕を回し、キュッと大河の頭を引き寄せると耳元で囁いた…。

「好きよ…。大河のことが大好き…。
だから大河…。私の全部、貰ってくれる?」

それを聞いた大河は、私を一回強く抱きしめると、おでこに優しくキスをして言った。

「すぐにでもお前と家族になりたいんだ…。避妊とかしないからな…。覚悟しろ…」

私はコクリと頷いた。
だって…もう…大河との幸せな未来しか見えないんだもん…いい。


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