極上御曹司のヘタレな盲愛
玄関を開けて最高の笑顔で私を迎え入れる大河…。

「お邪魔しますじゃないからな…」

「えっと…ただいま…?」

「おかえり…桃…」

玄関ドアが後ろで閉まると同時に大河の手が伸びてきて、ギュゥっと抱きしめられる。

私も大河の背に腕を回すと、ギュッと抱きしめ返した…。

「…好き…」

大河の胸に顔を埋めながら、こうして抱きしめあえることが嬉しすぎて思わず呟く。


「…今………好きって言ったよな…」

「うん…大好きよ、大河…」

「好きって言ったな…」

「きゃっ!」

大河は私をいきなりお姫様抱っこすると、廊下の奥の大きな扉を開けてリビングを横切り、私をソファーにそっと降ろした。

「大河!私まだ靴を脱いでない!」

私の足から靴を脱がせてポイポイと、ピカピカに磨き上げられている床に放り投げ、大河は私をそっと押し倒した。

「今は…キスだけな…」

大河は私の目を見つめ妖艶に微笑んで…。
唇にそっと優しいキスを降らせた…。
やがてキスは、どんどん深くなり…。

キスの余韻が冷めやらず、ぼーっとする私に…私のイジワル王子様は耳が震えるほどのいい声で言う…。


「桃…愛してるよ…。本当は、このままもっと色々としたいけど…。今日はもう遅いし…。お腹の赤ん坊にも悪いし…。何よりお前、前よりずっと軽くなってるから…。何か食わないとな…。何か食ったら…。
…一緒に風呂に入ろう…」

「は?」

「結婚したら、毎日一緒に風呂に入るって約束してたもんな。
結婚したら、毎日一回はするって約束してたし。
結婚したら……」

「ストーーップ!嘘よね!そんな約束してないよね!するわけないっ!
一緒にお風呂なんて入んない!無理よ!ぜーーったいに無理!
何が本当で、何が嘘だかわかんなくなっちゃうから、冗談やめてよ!」

「冗談なんかじゃないさ。全部本当だよ…。
今…この瞬間が…全部…」

大河は私の瞳を見つめて綺麗な顔でニッコリと笑う。

もう!オトナの色気たっぷりで…なのに時々子どもみたい…。

「愛してる…」

またそう呟いて、おでこにキスをする。

ずるい!私だけこんなにドキドキさせて!
もう…本当にいつも強引なんだから…。


でも…私はきっと押し切られて…また…一緒にお風呂に入っちゃうんだろうなぁ…。

ん…?

またって…?


今…一瞬…頭の隅っこを掠めたものが…と思ったら、すぐに消えてしまった…。


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