【完】一生分の好きを、君に捧ぐ。

「あ」


 はーくんが短く声を出して、昇降口を指さした。


目をやると、 階段に座り込んでいるカムのメンバーと、内海君の隣に座る西田さんが、大きく手を振っている。


「ひゅーう!」


 ありがちな冷やかしの声が、校舎に反響した。


「……っとに、内海は」



 はーくんは吹き出した。
 

はーくんの一番の友達は蓮に加えて4人になったんだね。


「……はーくんに、カムがいてよかった」


 何度もそう思うよ。


「内海が……一緒にやろうって言ってくれたんだ」


 COMETOGETHER。カム トゥ ゲット ハーじゃなかったね。

 一緒にやろう。……その言葉は、すごく暖かい。


「葉由―!」


 明るい声に振り返ると、ラケットケースを抱えた栞ちゃんが手を振っている。私は大きく手招きした。


「栞ちゃん、はやく!」


 
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