飼い主の溺愛
お風呂から出て、

みんなに改めて謝る。

みんなは怪我なくてよかった、と優しく声をかけてくれて、

幼なじみ三人に関しては、

「おいおい、この前からめちゃくちゃ見せつけてくれんじゃん!」

「いい感じだね」

「美夜ちゃん可愛い〜!ふふふ、時間の問題かな?」

とからかってくる。

結菜の彼氏のゆうくんは苦笑いしてる。

クロくんは、とクロくんを見ると目が合う。

「…?」

どうしたの?という意味を込めて、

首をかしげると、

手招きされる。

近寄ると、

デコピンをされる。

「いた!え、なんで!」

「…ムカついたから。」

ムカついた!?

な、何に!

「ちょっと意味わからないんだけど…」

痛いなぁとおでこを撫でていると、

クロくんの顔が近くに来ていて、驚く。

「え、な、なに…?」

「なんかいい匂いする。」

くんくんと首筋の方に近づいてくる。

は!?ちょ、ちょっと!なにごと!?

私は首筋を抑えてパッと距離を取る。

「い、いい匂い?」

「んー髪かな。甘い匂いする。」

あぁ。ヘアトリートメントかな?

はちみつの香りのやつだし…

「トリートメントかな…はちみつの香りのやつ付けてるんだよね。」

「ふぅーん。」

そういいつつまた近づく。

え、
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