私のかみさま
ふわりと懐かしい香り
ぽんっと、頭を撫でる感触
「佐奈」
呼ばれた名前
「…さ、……さか、き……」
「ああ」
目の前にいるのは、間違いなく会いたかったひと
ずっと、焦がれていたひと
涙腺が決壊する
勢いのまま、抱きついた
「……っ、ごめん、ね……」
確かな感触に安堵しながら
私は、ずっと伝えたかった言葉を口にした
「………忘れてて……ごめんね」
榊は笑って、首を横に振った
「……表面上はそうだったとしても
忘れていたとしても
お前は消さずに、持っていてくれた」
「心の奥でずっと」
「俺の事を、あの頃の記憶を
覚えていてくれた」
あの頃の、あの日のように
何度も何度も、私の頭を撫でて
いたわるように、あやすように抱き締める
ぽんっと、頭を撫でる感触
「佐奈」
呼ばれた名前
「…さ、……さか、き……」
「ああ」
目の前にいるのは、間違いなく会いたかったひと
ずっと、焦がれていたひと
涙腺が決壊する
勢いのまま、抱きついた
「……っ、ごめん、ね……」
確かな感触に安堵しながら
私は、ずっと伝えたかった言葉を口にした
「………忘れてて……ごめんね」
榊は笑って、首を横に振った
「……表面上はそうだったとしても
忘れていたとしても
お前は消さずに、持っていてくれた」
「心の奥でずっと」
「俺の事を、あの頃の記憶を
覚えていてくれた」
あの頃の、あの日のように
何度も何度も、私の頭を撫でて
いたわるように、あやすように抱き締める